- ぬばたまの
- ぬばたまの【射干玉の】(1)「黒」にかかる。
「~黒き御衣(ミケシ)をまつぶさに取り装ひ/古事記(上)」
(2)「黒」に関係深いものとして, 「夜」「夕」「こよひ」「昨夜(キソ)」「髪」にかかる。「青山に日が隠らば~夜は出でなむ/古事記(上)」「~夕(ユウベ)に至れば/万葉 199」「~今夜(コヨイ)の雪にいざ濡れな/万葉 1646」「~昨夜は返しつ今夜(コヨイ)さへ我を帰すな道の長手を/万葉 781」「~髪は乱れて/万葉 1800」
(3)「夜」「(黒)髪」に関係深いものとして, 「夢」「月」「妹」にかかる。「我が背子がかく恋ふれこそ~夢(イメ)に見えつつ/万葉 639」「~月に向かひて/万葉 3988」「~妹が乾すべくあらなくに/万葉 3712」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.